僕と十三峠の軌跡。
僕には特別な峠があるのです。。
それは…
距離4.1km
獲得標高374m
平均勾配9.2%
最大勾配13.5%
十三峠 - ヒルクライム カタログ
僕が初めてヒルクライムに挑戦した峠。
ここから僕のロードバイク人生が始まったと言っても過言では無いと思います。
そして、
と先輩ライダーから教わり、それを目標として登り続けて来ました。
そんな十三峠を登り始めて3年9ヶ月………
実際のタイムを公開しつつ!!!!
出来るだけドラマティックに誇張し!!!!
サンデーライドお父さんのリアルを!!!!
記して行きたいと思います。
一年目(2018年)
2017.12.31 初登頂。
なんとかギリギリ脚付き無しの登頂に成功。
弱虫ペダルの読みすぎで肥大してしまった根拠の無い自信は、ズタボロになる。
同時に「自分の力で最後まで登り切れた!!」という達成感を味わい、ヒルクライムにハマる。
その4日後、初の100kmライドに挑戦!!
スタート地点の木津川がまさかの-3°という、1年で一番寒い日に出発。
インナーにUNIQLOのヒートテックをチョイスし、補給食も持たず勢いで嵐山に向かった僕は汗冷え×ハンガーノックで瀕死の帰還。
4月にはフルビワイチにも挑戦!!
琵琶湖のてっぺんでパンク。
見知らぬローディーに「う-わ。キッツ…」と呟かれ、心が折れそうになりつつ、お尻も3回ぐらい壊れましたが、なんとか198kmを走破!!
十三峠は月に1回の走力チェック的な感じで全力で登っておりました。
解りやすくベストタイムの更新を並べてみたいと思います。
1月7日 27:30(3本目)
3月18日 26:41(4本目)
5月6日 26:20(5本目)
10月8日 26:12(7本目)
11月11日 25:52(8本目)
本当に少しずつタイムが縮まってるのが面白いですね。
毎日の全力通勤&たまにロングライドという自転車生活でしたが、常にどこかが筋肉痛だった記憶があります。
この年は合計10回の登頂。
そして初登頂から
二年目(2019年)
どんどん行きましょう。
2019年の初登頂は………
実に半年ほど間を空けてしまっていました……。
肝心のタイムですが……
半年ぶりの十三峠は2分34秒短縮という驚きの結果。
うへへっ。
十三峠こそ登っていませんでしたが、初めて獲得標高2000mを越えるライドにチャレンジしたり、毎日の全力通勤は継続していたので、しっかり走力をあげる事に成功していたのです!!!!
2度目のビワイチも決行!!
自己最長距離も更新!!!!
奈良の山で修行もした!!!!
ハンガーノックになり瀕死で帰宅。
体重を量ると実に3キロ減ってました。
そして、この年の10月にRALEIGH CRNからDE ROSA IDOL へと乗り換えます。
カーボンフレームを手に入れた僕は、早速十三峠でタイムアタックを決行!!!!
結果は………
そう悟ったのでした。
2019年度ベストタイム更新一覧
5月26日 23:18(11本目)
10月14日 22:37(16本目)
11月30日 21:16(17本目)
12月7日 21:00(18本目)
2019年度は11回の登頂、4分52秒の短縮に成功!!!!
これは間違いなく一番伸びた年です。
こう見てみると、カーボンバイクの影響も少しはあるのかと思えてきました。
三年目(2020年)
三年目です。
3月7日にTTを決行。
結果は…
ついに20分台に突入!!!!
20分切りが射程圏内に入って来ましたぁっ!!!!
その翌週にもう一度チャレンジ!!!!
マジもうちょいで20分切れるやん!!!!
と興奮した僕は、目標を現実にする為、こんなアイテムを導入!!!!
記録塗りカエル(キッチンタイマー)
詳細↓
もう大丈夫!救世主、時の番人「記録塗りカエル」 - マメとニンジン
今まで漠然と全力で登っていた僕ですが、十三峠に3つのチェックポイントを設け、それぞれ何分以内に通過しないとダメだというタイムを設定。(ストラバのセグメントと、にらめっこして考えました。)
このタイムをテプラでシールにして「記録塗りカエル」に貼り付け、タイムを意識しながら登る事に!!
その後、一向に更新できないベストタイム……。
僕は冷静に考え、答えが出ました。
これは…きっと…今までの
というサイクルライフで向上できる走力の上限に達したに違いない!!!!
これより先へ行くには、もっとトレーニング的な事をしないとダメなのか……インターバル的なやつとか…ローラー導入するとか…朝練…闇練…
そして、この頃ぐらいから
全然シンドくない!!!!
山めちゃめちゃ楽しい!!!!
という事に気が付き、山の事がより一層好きになります。
十三峠TTとの距離を置いてみる事にしたのです。
※彼女か!
2020年度ベストタイム更新一覧
3月7日 20:38(23本目)
3月15日 20:32(24本目)
結局2020年は14回の登頂、28秒の短縮という結果に終わります。
四年目(2021年)
ロードバイクを始めて丸三年。
十三峠TTと距離を置き、ずいぶん時が経ちました。
2月14日。
超久しぶりに十三峠TTを行う事を決意。
前回の記録更新から、約一年……その間。
灼熱の夏休みライドでヘロヘロになったり。(島根県益田市へ)
マメの夏休み①島根県益田市1人INAKAライド!前編 - マメとニンジン
折り畳み自転車で十三峠を登ったり。
十三峠 VS 折り畳み自転車!! - マメとニンジン
いろんな山に登りました。
20分29秒
記録更新!!!!
3秒!!!!?
僕はカエル君に表示された数字を見つめ
己の非力さを噛み締めたのでした。
その翌月にお兄(嫁兄)と南丹ライドに行き、146km 2000↑走ったのですが、見事にヘロヘロ。 そこでも己の非力さを痛感。
南丹アドベンチャーライド!!!!前編!!!! - マメとニンジン
そして、僕は決めました。
幸か不幸か、コロナの影響で仕事が暇になり、自転車に乗れる時間が増えた!!!!
以前よりも獲得標高を意識し、休日の早朝山ライドも時間が許す限りなるべく登るルートへ変更!!!!
そしてまた!!
いろんな山へ登りに行った!!!!
葛城山へも挑戦し、1日で7コースを登る七葛を達成!!!!
七葛チャレンジ!!!!~限界の先へ~前編 - マメとニンジン
真夏の8月!!!!大台ヶ原にも登頂!!!!
大台ヶ原へ挑む~いざ天空の地へ~ - マメとニンジン
最高に楽しい!!!!
僕はもうヒルクライムの虜になっていました。
前回の記録更新から約7ヵ月。
26685m
今までのサイクルライフの中で一番登った期間だと思います。
今回は強くなれたという自信がある!!!!
十三峠TT
9月5日早朝。
自転車にカエル君を装着。
十三峠へ向け自転車を走らせます。
ただそれだけだ。
前回よりもフィジカルは向上したかもしれない。
しかし、先に限界がやってくるのはいつもメンタルの方なんだ。
メンタルに負けるという事は、自分に負けるという事。
自分だけには負けたくねぇ!!!!
とにかく無心で登ります。
4:14!!!!(目標タイム4:20)
いいペースだ!!!!
だが、安心するには早すぎる!!!!
ここまでオンタイムなのはイージー!!!!
中盤にいかにタレないか!!!!
それが一番の壁なんだ!!!!
脚は緩めない!!!!
負けるな俺!!!!
10:12!!!!(目標タイム10:20)
凄くいいペースだ!!!!
正直このペースでここまで登ってこれたのは初!!!!
そう思い、ニヤけそうになる自分に
(心の中で)
戦いはこれからなんじゃぁ!!!!
ここから、勾配が少し緩む。
しかし、休憩ポイントでは無い。
平均速度を上げるポイントなんさ!!!!
少しでも「ちょっと脚休めよう」とか「今日はええか」とか思ってしまったら最後。
もう、自分の弱さに飲み込まれてしまうんだ。
そこから巻き返す事は絶対に出来ない。
14:46(目標タイム14:50)
このままタレる事無く登りきれば目標達成出来る!!!!
あと、1/4…
今踏まないでどうするんだ!!!!マメ太郎!!!!
心の中で自分の名前を叫び、最後の力を振り絞ります。
府民の森を通過!!!!
ゴールはもうすぐ!!!!
自転車を押して登っているお兄さんを発見!!!!
お兄さんを横から追い越します…
思い返せば、僕も最初は登るだけで精一杯だった。
そう思っていた。
それから何度も登り、少しずつ登れる様になってきた。
あの頃の目標まで…
そして、十三峠との日々が脳内にフラッシュバック。
十三峠ヒルクライム
20分切り達成
十三峠駐車場の空は
とても広く感じました。
2月14日 20分29秒(37本目)
9月5日 19分49秒(51本目)
僕が感じたこと
ロードバイクを始めて3年9か月。
やっと20分を切る事が出来ました。
正直20分ってのはまだまだ入り口で、ガチ勢兄さんからすると、スタートラインにすら立ててないタイムかもしれません。
僕の周りではロードバイクを購入して、半年で20分切れたスーパールーキーも居ます。
猛者達はゴロゴロといるのです。
まだまだヒヨっ子だという事は解っているのですが、
って事は、もうめちゃめちゃ嬉しかったです。
なによりこの十三峠TTを通じて…
山が!!
ヒルクライムが!!!
大好きになりました!!!!
皆さんは自転車界のレジェンド
グレッグ・レモン(Greg LeMond)の
「楽になることはけっしてない。ただ速くなるだけだ」
という名言をご存知でしょうか?
僕はこの言葉を初めて知った時、
と思ったのです。
しかし、もう少し考えてみるとこの言葉の本質が見えてきました。
そして、楽をして速くはなれない!!!!
という事。
思い返せば、三秒しか短縮出来なかった期間。
ただ自分に無理の無いペースで登っていた気がします。
それも自転車の楽しみ方で最高なんですが、速くなりたければシンドい事せんとアカンて事が身に染みて解りました。
子供の頃に経験してきた「出来た!!!!」という感動。
大人になるにつれ、だんだん少なくなって来たんじゃないかと思います。
そんな、
という感動を再び経験できる自転車は本当に素晴らしい。
「必死で山登って、シンドい思いして、アホちゃうか?!」
と思う人も沢山いると思います。
しかし、そんな「アホちゃうか?!」というモノの中にこそ。
ロマンが詰まっているんだと、僕は思うのです。
色々ごちゃごちゃ言いましたが、かいつまんで言うと、
そして、これからもよろしく。
十三峠!!!!
この記事が誰かの参考になれば、僕はすこぶる嬉しいです。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!
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