マメとニンジン

ロードバイクと僕

僕達vs暗峠!!!!峠界のラスボスへ…リベンジクライム!!!!

今年の2月……。


僕は峠界のラスボス、

暗峠

へ挑戦し、約1km地点で無念の脚着き。
見事に撃沈しました。

それから9ヵ月の時が経ち、今度こそ

「脚着き無しで登り切るぞ。」

と、覚悟を決め挑んで来たので記したいと思います。
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出発の朝

時刻は午前4時40分。
僕はスマホのアラームが鳴る少し前に、目を覚ましました。

そうだ、今日はラスボスへ挑む日だ。

ついにこの日がやってきたのです。

準備を整え、玄関を出る前にツールケースを玄関に置き、ボトルも装着せずに家を出ます。

ツールケースは意外と重たくて500g以上ありますし、激坂過ぎて途中でボトルを飲む事も出来ません。


不要な物はすべて置いていきます。



5時過ぎに家を出発。

まだ真っ暗な川沿いを走り、ある橋へ向かいます。
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そう、今回は独りでは無いのです。




あっという間に池島弥生橋へ到着。

今回、一緒にラスボスへ挑むチャレンジャー。



ご紹介しましょう!!!!

赤鬼ちゃんです!!!!(a.k.a サカゴロウ)

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いや~久しぶりですね。
夫婦で「管理栄養士EMI」というYouTubeチャンネルをやっている赤鬼ちゃん。
↓初ライド記事↓

今年の同時期に暗峠にチャレンジした赤鬼ちゃん。

そんな同志の赤鬼ちゃんと共にリベンジします。


前回のライドの終盤で

「歳も近いしお互いタメ口で話そうぜ!!」

という事になったので、今日から

生意気にいかせて貰うよ、赤鬼ちゃん。


とりあえず記念撮影。
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談笑もそこそこに、

ラスボスへ向かいます。

スタート地点へ到着

スーパークールな赤鬼ちゃんのエスコートで走る事数十分………スタート地点へ到着。


まだ真っ暗やん。

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もう少し明るくなるのを期待しながら、暗峠のふもとでお喋りをします。

「マメちゃん動画映っても大丈夫??」

という確認の後、動画を撮り始める赤鬼ちゃん。


するとカメラがこっちへ!!


赤鬼ちゃん

「ご近所ブロガーのマメちゃんですっ!!」



「マメちゃんですっ!!」



緊張のあまり
自分でちゃん付けしてもたやん。



そして、その後なにかをフワフワと喋り撮影が終了。


とにかく僕は
YouTubeデビューを果たした様です。

暗峠スタート

イキナリ激坂ドン!!!!

ってのは、ちょっとアレなので少し下の信号からスタートする事に。



チャレンジスタートの前に、今一度スペックをご紹介しましょう。


暗峠

距離2.63km
標高400m
距離2.4km

平均勾配16.8%
最大勾配41.0%

↓参照↓



やっぱり狂とる。


今まで、そして今回の自転車の紹介&記録もしておきましょう。

1stチャレンジ
クロモリバイク&フロント34tリア25t
記録:300m地点で脚着き。

↓1年9ヶ月後↓

2ndチャレンジ
カーボンバイク&フロント34t±3(バロックギア)リア28t
記録:1km地点で脚着き。

↓9ヵ月後↓

3rdチャレンジ(今回)
カーボンバイク&フロント34t±3(バロックギア)リア30t
記録:脚着き無し登頂。(仮)


そう。
今回は、30tというリーサルウェポンを搭載しているのです。
コレだけで前回よりかなり有利になったハズ!!!!


ぶっちゃけ今日に向けて特別なトレーニングなどはしちゃいねぇ!!!!!!

しか~し!!!!

前回の暗峠の後、七葛や大台ヶ原も経験し、登りを積む事ざっと
30,000m

あの頃よりは、確実に強くなっているハズさ!!!!


それに今回は赤鬼ちゃんも一緒なんさ!!!!

さぁ行くぜ!!!!三度目の正直!!!!
暗峠リベンジクライムスタート!!

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ぐんぐん登っていき、スタート地点を通過!!
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激坂へ突入!!!!急激に上がる斜度!!!!
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まさかの対向車出現!!!!

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避けきれねぇ!!!!

「これは無理や!!これはアカン!!!!」

という、赤鬼ちゃんの声が響き………



開始15秒で脚着き。

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早すぎる脚着きに笑いながら、引き返し再びスタート地点へ!

この暗闇の中、対向車が来てしまうと脚着きの可能性は大。
ホントに早いタイミングでよかったです。

しかし、このアクシデントにより緊張がほぐれて逆に良かった気がします。

再スタート

気を取り直し、再スタート!!!!
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スタートからイキナリ30tに入れ、出来るだけ力を温存する作戦に。


暗闇の中、赤鬼ちゃんのライトが周囲&僕の顔面を赤く染めます。
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最初の関門、住宅街を力強く登っていき突破!!
森ゾーンへ!!
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この時点で既に心臓は高ぶっております。

心拍数を確認すると……111。

低すぎん?!


まさか……
登りを30,000m積んだ事により、僕の心臓は爆発的な進化を遂げたのか?!




いや違う!!
心拍計がバグっているだけだ。



森ゾーンへ入ると闇はより深まり、ほぼ赤鬼ちゃんの背中しか見えません。
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これぞ真の暗峠


そして、この辺りから

超激坂区間が始まります。
距離1.18km
標高254m
平均勾配21.4%

(Stravaセグメント調べ)


耐え忍ぶ戦いの始まりでございます。

先ほど
「ほぼ赤鬼ちゃんの背中しか見えません」

と言いましたが、これが逆に良いんです!!!!


想像して頂きたい。
貴方は暗闇の中でめちゃ強力な相手と全力で腕相撲をしています。
そして、パッと明かりがついた瞬間!!
目の前に

ドウェイン・ジョンソン

が鎮座していたらどうだろう?
確実に戦意喪失するでしょう。


つまり、そういう事なのです。


姿はハッキリ見えないですが、確実に全身に伝わるドウェイン・ジョンソンに耐えながらジワジワと登っていきます。
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いやぁ……キツい。


しかし!!!!
前を走る赤鬼ちゃんの動作が

立つ=標準ポジション
座る=斜度が緩む
もがく=斜度が上がる
斜めに走る=溝が来る

といった具合でこれから先の状況がめちゃめちゃ解りやすいのです!!!!


もはや、僕の4秒先の未来が目の前にあるんだ!!!!!!!!


チート級の能力を手に入れた気分だぜ。


後半戦

一体自分がどこまで登ったのかしっかり把握できてないまま、だんだん明るくなって来ました。
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すると!!!!
前回の脚着きポイントを通過!!!!

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もうこんな所まで来たのか?!

この温度計×左カーブ×赤い鳥居の地点………。

あの時…僕は気が付いたら立っていたんだ……。


しかし!!!!今回はまだ余裕がある!!!!


空もずいぶん明るくなりハッキリと姿を表した

ドウェイン・ジョンソン
激坂

ここからが山場な事は知っているんだ。
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赤鳥居を越え、大きい道になり、右カーブを越えた先に出現する超勾配の難所。

ここが最大の難所といっても良いかもしれません。
HPを削りながら必死で登ってきた僕達にトドメをさしに来る……

壁坂。

身体を捩りながら食らい付く赤鬼ちゃん!!

越えたぁっ!!!!

そのまま赤鬼ちゃんの動きをトレースする僕!!!!

何とかクリアっ!!!!


少し勾配が緩みますがそれでも15%以上はある中、有名なヘアピンカーブが出現!!!!
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しかし、ここは外側を走ればそう大したことは無いのさ!!!!

ここを越えると、後はもう少し!!!!
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暗峠最後の猛攻!!!!

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苦しい……。
「もう脚着いてもええんちゃう?」

という声が脳内で呟かれ、メンタルが弱って来たそんな時……

写真を撮影している一人のローディーさんが!!!!
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僕達より、早い時間から登っているファイターがいた事にビックリしつつ、挨拶を交わし横を通過すると

凄い……。

と言うファイターの小さな呟きが聞こえました。

限界はすぐそこまで迫っていましたが、

「凄い」
と言ってくれたファイターの視界の中で脚を着くのはダサ過ぎる!!!!


消えかけていた闘志に火が点き、ラストスパート!!!!
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ついに…
超激坂区間が終了!!!!

腰を下ろす赤鬼ちゃん。
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やった。。

ここまでくればもうクリアしたも同然。
13%の勾配が平地に思えるのです。

達成感が半端ない。


もう、すっかり朝になっていました。
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そして、ついにこの時が…。
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暗峠
脚着き無し登頂
達成!!!!

(タイム 22:56)

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感動した。


「飲む?さすがに要るやろ??」

と、ボトルを差し出してくれる赤鬼ちゃん。


弱ペダのワンシーンかなと思たよ。


そして、僕たちは喜びを分かち合い、熱い握手を交わします。

ありがとう赤鬼ちゃん。

登頂後

登頂達成した後、動画を撮り感想などを話していると、先ほどのファイターが登って来ました。

話を聞くと、東京から輪行で来たらしいのです。


ファイター過ぎん?


その後も動画を撮り、僕の愛車紹介などを行い、暗峠を後にします。

ブレーキの握力休憩の為、3、4回休憩を挟み途中で写真をとりつつ、
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やっとスタート地点まで降りてきました。
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スタート地点でも動画を撮りながら、暗峠との激闘をふり返り、喜びを噛みしめる僕達。

ホントに胸が一杯で、色んな話に花を咲かせながら、僕たちは朝の町へ帰って行ったのでした。

感想

ロードバイクを始め、約4年…やっと脚着き無しで暗峠を登る事が出来ました。

感無量

僕と同じく暗峠へチャレンジしようと思っているファイター(同志)の為に図を作成しました。
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この赤鳥居&温度計の地点から暗峠の畳み掛けが始まります。
なので、この赤鳥居&温度計地点まで、どれだけHPを温存出来るかが重要になってくるかと思います。



今回のチャレンジ。
「ホンマにイケるんか?!」という不安もありましたが、「とりあえずやってみよう!!!!」という、当たって砕けろ精神で挑みました。

すると、30,000m登った経験達はしっかりと自分の力になっていました。
走った分だけ、登った分だけ、ヘロヘロになった分だけ、少しずつですが、確実に強くなるのです。


これだから
自転車は最高なんさ。


前回のチャレンジの後
「この峠を足つき無しで登れる人は、人間として次の領域に進化出来た人類なんじゃないか?とも思います。」
と記していたのですが、登れた今

「進化出来た実感」
は全然ありません。

きっとそれは、僕よりもっと凄い人が沢山いる事を知っているからなのだと思います。

これからも斜め上ぐらいを向いて、自転車続けて行きたいと思います!!


とりあえず

暗峠を脚着き無しで登れたら、自慢していい。」

と、どこかのブログで見かけたので今月末位までは

我、暗峠を越えし者なり。

という顔で歩きたいと思います。



最後に、
一緒に戦ってくれてホンマにありがとう。
赤鬼ちゃん。
そして、暗峠




ホント長い記事でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました!!!!

YouTubeがアップされたらここに貼り付けたいと思います!!
アップされました!!!!↓

僕の愛車紹介もされていて、感動です。




暗峠を登り、帰宅した赤鬼ちゃんは愛娘の日曜参観へ向かった様です。(まさかの1時間目)

いや、暗峠登ってから日曜参観行くとか

どんなオトンやねん。
かっこよ。


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