七葛チャレンジ!!!!～限界の先へ～前編
サイクリストの皆様。
大阪と和歌山の間にそびえ立つ
標高858mの頂上をゴールとした、全7ルートのヒルクライムコースが存在する、まさにヒルクライム界のテーマパーク。
そんな葛城山の全7ルートを１日で登りきる事を通称
と呼び、関西サイクリストの一大チャレンジの様な存在らしいのです。
僕はこの挑戦の存在を知った時から、いつか挑戦しようと強く思っていました。
そして、ついに先日チャレンジしてきたので記したいと思います……
出発の前に
まず、ざっくりと七葛のスペックを紹介しましょう。
左から順番に、距離、獲得標高、平均勾配、最大勾配、難易度、を表しています。
(ロードクエスト&関西ヒルクライムTT参照)
・蕎原(そぶら)ルート 8km 633m 9% 20% S
・中尾(なかお)ルート 8km 730m 9% 25% S
・粉河(こかわ)ルート 11km 750m 7% 15% A
・神通(じんつう)ルート 10km 652m 8% 15% A
・犬鳴(いぬなき)ルート 11km 724m 8% 15% A
・塔原(とのはら)ルート 6km 699m 9% 15% B
・牛滝(うしたき)ルート 7km 601m 9% 20% B
↑現在通行止↑
合計距離 51km(登りのみ)
合計獲得標高 4789m
↓ロードクエスト和泉葛城山紹介↓
https://www.road-quest.bike/touges/5024
↓関西ヒルクライムTT難易度表↓
難易度表: 関西ヒルクライムTT 峠資料室
全部のルートがなかなかの強度なのです。
そして、合計獲得標高……
イケたとしても、僕の脚だと間違いなく丸１日作業でしょう。
こんなブッ飛んだ挑戦。
と言ってくれるヤツはアイツしかいねぇ……
折り畳み自転車で一緒に十三峠を登ったマイフレンド。
GIANT TCR ADVANCED2 カテゴリーの記事一覧 - マメとニンジン
最近仕事が忙しく、なかなか時間を確保出来ないマイフレンドですが、誘ってみると…
との事。
そして、いよいよ前日。
休みを死守しました
っしゃオラァッ!!ぁ!!!!!!キタァ!!!!!!!!
そんなこんなで、二人で七葛への挑戦が決まったのでした。
二人ともまだ人生0葛ですけども。
※実際は牛滝ルートが通行止中なので、六葛になってしまいますが、まぁキツい事には変わり無いでしょう!!
当日
朝4時半起床。
5時前に家を出て待ち合わせ場所へ。
自走で七葛をするほど、自分の実力を過信してないので車で現地まで行きます。
すぐ、車を使います。
駐車場でたかお君を待つ事数分…現れました。
「自転車のスタンド持ってきてな！」
とお願いしていたのですが、凄いクセの強い自作スタンドを片手に持っています。
もう、それパッと見
ホームセンターコーナンの木材を駆使して作ったらしいです。
コンビニへ寄り、朝ごはん&補給食等を買い高速へライドオン!!!!
こんな感じで誰かと車載して出掛けるのは初めてなのでめっちゃワクワクします。
貝塚の駐車場
僕の中での激安コインパーキング記録を更新。
安すぎる。
自転車を準備しながら、たかお君に先代の自作サイコンマウント
↓コレ↓
世界に1つのサイコンマウント！自作！ - マメとニンジン
ターミネーターを手渡すと、
と言ってきたので、
と言うと
「今日１日かけて色んな形で恩を返して行きますわぁ!!!!」
とにかくめっちゃ喜んでいて、なんだか僕の方が嬉しかったです。
駐車場を出発。
ここからヒルクライムのスタート地点まで走っていくのですが、意外と7km位あってまぁまぁ遠いのです。
ゆる～い登りです。
一葛目!!!!蕎原ルート!!!!
一本目は蕎原ルートです。
色んな方々の七葛のブログをチェックすると、キツい順で行くのがセオリーらしいのです。
その事をたかお君に説明すると、
どういう考えや!?
さては夏休みの宿題全部最終日にやるタイプやな君は!!!?!
なんとか説得に成功し(丸め込み)、無事セオリー通り攻めていく事に。
スタート位置でパシャリ。
am6:47
距離 8km
獲得標高 633m
平均勾配 9%
最大勾配 20%
峠ランク S
最初は田んぼ道を行きます。
めっちゃいい雰囲気です。
森の入り口が見えました。
鬱蒼とした暗～い森です。
早くも衝撃発言をしますが、左膝に違和感があります。
たかお君に左膝の事実を伝えると、
話し合いの結果、
と決定したので、駄弁りながらゆっくり登ります。
たかお君は酒好きなのですが、一週間禁酒して今日を迎えたらしいです。
意識高いな……
そして、前日にめちゃめちゃ食べてエネルギーを補充してきたらしく、この上ないドヤ顔で
と言うので、
まるでマシンガンの弾の様に連射される食品名の数々。
レシートにしたら20cmぐらいはあるでそれ？
もう、途中で脳内ストレージがキャパオーバーしたので、適当に「おん、おん」と相槌をうっていたのですが、かろうじて
斜度もなかなか上がって来ましたが、全然許容範囲内です!!!!
葛城山にビビりすぎていただけなのか?!
とはいえ、流石はSランクの蕎原。
最大28tのスプロケでは、シッティングで厳しい所も多々あり、ダンシングを多めに盛り込み登って行きます。
深い森です。
ちょいちょいやってくる激坂ゾーンで会話が途切れつつも、ひたすらお喋りを続け、分岐点まで来ました。
左へ!!!!
これを右へ行くと、犬鳴ルートですね。
暫くキツ目の坂を行くと、ハイランドパークが登場!!!!
同時に視界が開けテンションが上がり撮ります。
「スタート地点～ゴールまでは足を着いてはイケない」
という、暗黙のルールにより駐車場をぐるぐる徘徊しながら撮ります。
綺麗な花が!!!!
絶景が!!!!
am7:50
蕎原ルートゴール!!!!
頂上には5～6人の熟練ローディーさん達が鎮座していて、「おはようございま～す!!」と挨拶を交わします。
と、僕に問うたかお君。
咄嗟に
僕らのやり取りを見て笑う熟練ローディーさん達。
葛城山に登ると記帳するメモ？があると噂に聞いていたので見てみると……
完全に封鎖されてない？
大丈夫？
あたふたしていると、熟練ローディーさんが
と教えてくれました。
どうやら、雨風から守るためのバリケードだった様です。
そして、記帳します。
次のルートは…
まだまだ体は元気で、体感残HPは
もしかして、余裕でクリア出来てしまうんちゃん?!
と、高ぶる二人はウキウキしながら中尾ルートを下って行くのでした。
二葛目!!!!中尾ルート!!!!
下っていくと、天空の村へ到着。
途中の見晴らしがいいポイントで撮ります。
イキります。
スタート地点へ到着。
下って来た感想ですが、
今からアレを登るのかと思うと気が遠くなってきますが、これを突破するとSランク2体を倒した事になるのです!!!!
am8:24
距離 8km
獲得標高 730m
平均勾配 9%
最大勾配 25%
峠ランク S
最初は日当たりの良いゆる～い勾配を登っていきます。
お喋りしながら進んで行きます。
ヒルクライム中なのに、下りもあるんですよ。
良い景色だ。
そして、このルートの中盤。
一番キツいであろう
ほぼダンシングで登ります。
前方を走るたかお氏は、自慢の30tでくるくるとペダルを回し、シッティングで登っていきます。
最後の方は長～い森ゾーン。
体感的にめちゃめちゃ長く感じました。
そして、お馴染みのロータリーが出現するとゴールはすぐそこ！
am9:28
記帳を済ませ、小休憩します。
パンを食べます。
これ、めっっっちゃうまいやんか!!!!
たかお君の背中のポッケに詰められたおにぎり達。
を食す図。
地図を撮ります。
中尾ルートの感想ですが、流石はSクラスといった強度。
ルートの中で何度も雰囲気が変わるので、変化があって面白いルートでした!!!!
まぁ～～キツかったです。
次の峠は……
体感残HP
まだまだ元気だす!!!!下ります!!!!
三葛目!!!!塔原ルート!!!!
バーっと下って来たのですが、
スタート位置にある、自販機で補給&休憩していると続々とサイクリストの皆様が集まって来ました。
やはり、人気のルートですね。
頂上の記帳表を見ても圧倒的に塔原ルートが多かったです。
グループライドかのように撮りますよ。
ジュースを買おうと自販機に近づくと、
と、500円玉を僕に手渡すたかお君。
そーいうお返しスタイル？
ありがたく頂戴し、コーヒーを飲みながら自販機へ向かう、たかお君を眺めていると……
「て・ん・の・か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り」
選出されたのは…
メッツレモンスカッシュ!!!!
炭酸やん?
そして、「まぁ神様の言うとおりなんで、しゃーないですね。」と、ニヤニヤしながら、ボトルにメッツを注ぎ込む、たかお氏…
狂うとる
am10:03
距離 6km
獲得標高699m
平均勾配 9%
最大勾配 15%
峠ランクB
最初は田んぼゾーン。
途中、背中に「SHIMANO」と書かれたジャージを着た方が物凄い速さで登って行かれました。
田んぼゾーンを越えると森です。
ほぼ一定の斜度を、淡々と登っていきます。
登っていくのですが……
景色がほとんど変わらないのでめちゃめちゃ長く感じます。
長すぎて
と思った矢先、再びSHIMANOジャージを着た猛者が僕達を追い越していきます。
すると、
そりゃ、ボトルの中でメッツがシェイキーされてるんだもの。笛ぐらい吹きますわ。
「いつまで続くんだ？」という不安の中ピューという音で場が和み、元気が出ました。
無限の森もついに終わり。
牛滝ルートとの合流地点まで来ました。
ここまでくればもうすぐです!!!!
am10:55
ゴールすると、たかお君が僕にこれをくれました。
普段僕はあまりこーゆうウィダー的なゼリーは飲まないのですが、うますぎ&パワーめっちゃ出た感じしたので、今後のライドで積極的に取り入れようと決めました。
体感残HP
70
僕達は、ここいらで癒しを求めハイランドパークへ向かうのでした。
果たして僕達は七葛(六葛？)を達成することが出きるのでしょうか?!
続く……
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