マメとニンジン

ロードバイクと僕

六甲山で4000m↑?!僕たちの六六甲チャレンジ!!!!後編。

前回、前々回の続きです。

六甲山の六ルートを一日で全部登る

六六甲チャレンジ

に挑戦した僕&なべさん。


これまで、

①蓬莱ハニー
逆瀬川
③裏六甲
④表六甲

を必死でクリア。

そして、表六甲の後に立ち寄った「摩耶山」で絶景を拝み、完全にゴールした気分になった僕たちでしたが、

心を無にして

残る2ルートへと向かったのでした……。

五本目!!!!!再度山!

五本目のルートは再度山ルート。


スタート地点を目指し、西へ走ります。



緑が凄く綺麗。

基本下り基調なので、めちゃめちゃ気持ちいいです。

そして…五辻の交差点を左折すると、本格的なダウンヒルが始まります。(ちょいちょいアップあり)


うっすら街が見えてきました。


pm2:05
再度山スタート地点に到着。


ここまで下ってきた感想は色々ありますが、かいつまんで言うと…




絶望的な長さだ。



スタート地点の近くにある、「ローソン 山本通4丁目店」で小休憩。

このチャレンジも、もう終盤。


バナナや、スイーツを食べながら、「この再度山をクリアしたらもうゴールした様なもんですよ!!」と互いに鼓舞し合います。

そう。残るルートはこの二本。

最後のルートはめちゃ長いですが、勾配が緩いので「ヒルクライム」って感じの登坂はこれで最後なんです!!!!


っしぁぁあ!!!!


ローソンからチラッと見える再度山の看板。

5kmと書いていますが、五辻の交差点までは8.2km。


この局面で

「5kmやと思ってたら、8kmあったわ」

という勘違いはメンタルを破壊しかねないので

絶対に気をつけないとイケません。



重い腰を上げ、ローソンを出発!!
10秒ぐらいでスタート地点に到着。

行きましょう!!!!

再度山(山本通-五辻)
距離 8.2km
獲得標高 379m
平均勾配 4.4%
(Stravaセグメント調べ)

初っぱちからドーナツコンクリートが出迎えてくれます。


スパルタ!!


ドーナツゾーンを勢いで越えて行くと、トンネルを通過。

トンネルを越えると「ビーナスブリッジ」という橋が出現し、より山っぽい雰囲気に包まれていきます。

いい感じの道です。

表六甲で爆発しそうだったマイ腰は、「摩耶山&再度山の下り」が休憩になったのか、ほぼ完治していました。

そして、何故かこのタイミングで絶好調になってきたマイボディ


クルクルペダルが回る!!


なんなんだコレは?!
限界を突破した時のヤツなのか?!

と言うことは、このモードが終了した瞬間僕は終わってしまうのか?!!


短いダウンヒルを爽快に下っていると、こんな山奥なのに中学生?の部活集団を発見!!

「なにか練習できる施設でもあるのか?」

と、思っていると……


突然!!ライトが前方へ発射!!!!


なんとこのタイミングでCATEYE VOLT400がDNF
マウント部がポッキリ折れています。

(後日撮影)
きっと、下りの衝撃(主に逆瀬川の段差舗装)でダメージが蓄積されていたんだと思います。
なかなかショックですが、走行に支障がない箇所&前輪に巻き込まなくて本当に良かった……。

中学生の視聴率が100%の険しい中、道端に転がったVOLT400を回収し、再出発!!


「中学生の団体の前で自転車パーツをブッ飛ばし、それを拾う」

という。
クソ恥ずかしいシチュエーションなのですが、羞恥心は皆無。

そんなんどうでもいいぐらい
疲れているんです



桜がとっても綺麗。


ここまで、コツコツともう40分ぐらい登り続けて来ました。


「もうそろそろゴールですよね?!」


と話しかけると、なべさんは前を見据えながら静かに口を開きました。


「いや……もう少し先なんだよね…。六甲山のカーブにはナンバーがついてるんだけど、五辻の交差点を曲がってすぐの所のナンバーがNo82。さっきNo67だったから、あと15カーブ残ってるんだよ。」



もはや
頭脳戦やん



チビチビNoを消化し、現在No75!!ゴールはもうすぐ!!!!


pm3:06
ついに、長かった再度山をクリア!!!!

なべさんの立ち姿が勇ましい。

そして、安堵感が凄いです。


再度山のルートは長かったですが、凄い雰囲気が良くてめちゃめちゃ好きな感じでした!!!!

看板を撮ります。

次がラスト!!!!

看板にある「小部峠」まで下り、六甲山頂まで走ります!!!!

この看板を見て、

「六甲山まで10km?!俺の計算では17kmあるハズなんだけどなぁ。オカシイな……。」

と、なべさんは首を傾げていました。


小部峠へ下ります。

六本目!!!!!!小部峠→六甲山頂!!

五辻から小部峠まで約1kmの可愛いダウンヒルを終え、もう少し下りパン屋さんに到着!!!!


定休日!!!!


非常に残念ですが、仕方ないので、小部峠最寄りのセブンイレブンへピットイン!!!!


こういったライドの後半はウィダーインゼリー的なゼリー系の補給が身体に入れやすくて重宝しております。
もう、身体にスッと入り馴染んでくれます。


店員さんがおしぼりをくれたので、なんとなく顔を拭いてみた所、HPが7ぐらい回復!!!!


この衝撃をなべさんに伝えると、無言でおしぼりを広げ、顔面へアタック!!!!



なべさんは顔を上げると、真顔で言いました。



8回復したわ。



僕はめちゃめちゃ笑った。


このズタボロの最終局面で、こーゆう笑いは本当に元気が出るんです。
そーいった事こそが二人で挑む強さなんだと、僕は思います。
めちゃめちゃ楽しい。

ホンマ最高や


パンを2つ購入し、サコッシュへ詰め込むと、さぁ出発!!!!
このパンを頂上で食べるんだ!!!!

小部峠→六甲山頂
距離 16.78km
獲得標高 512m
平均勾配 約3%
(Stravaの2つの区間を繋げました)

なっっっがぁっ!!!!
そして、なべさんの記憶は正しかった!!!!


pm3:37
六本目!!小部峠→六甲山頂!!スタート!!!!

気持ち的にはもう、凱旋パレードです。


あっという間に五辻の交差点を通過!!

淡々と六甲山頂へ

なべさんは明らかに口数が減っていて、

「己との戦い」

に専念している感じです。


よし。
そろそろアレを発動する時が来た。
僕はこのズタボロの最終局面の為に、とっておきのサプライズを準備していたのです。

ウヒヒ

僕はサコッシュを裏返し、

「実はパンを入れる為にこのサコッシュを持ってきた訳じゃないんす……見てください!!これを!!」


と、言いなべさんの前へ出ます!!


なべさんは一瞬「ハッ?!!コイツなにを言ってるんだ?」という素振りを見せ、僕のサコッシュを凝視します。



「ん?突破??するっき」



……



「まきちゃん!!!??!!!!」




「突破するっきゃないっショ!!!!!!!!」



六甲山に響くなべさんの雄叫び



大成功だ


サコッシュの裏に手書きで弱虫ペダルのクライマー「巻島裕介」のイラストを書いて来たのです!!!!(書いてくれた嫁に感謝)

僕たちの士気がグンと上がるのを感じました。
やっぱり気持ちが一番大切なんさ。


ネバギバ!!!!
(Never give up!)



初めて200km走った時や、葛城山の七葛をやった時もそうだったのですが、こういったチャレンジの後半は不思議な感覚になるんです。

脳がクリアになると言うか…
今必要の無いことは全て頭から抜ける感じ。

心がオープンになって、感謝の気持ちが湧き、全てが美しく、当たり前の事が幸せで、食べ物がめちゃめちゃ美味しい。

「真実しか存在しない世界」

そんな世界へ入れるんです。


身体はバキバキですが、最高の気分に包まれます。








思ったのですが、僕は
ドMなのかもしれない。



景色は最高。


そしてついに、一軒茶屋の看板が見えた!!!!


男二人は喜びで声が漏れます。


pm4:50 最後のルート

小部峠→六甲山頂クリア!!!!

あとは、「六甲山最高峰」へ登るのみ!!!!

六甲最高!!!!

山頂のトイレの前の激坂を駆け上がり六甲最高峰へGO!!!!

多分20%近くありますが、「全ルート終えた!!!!」という喜びがエネルギーに変換され、グングン上がって行きます。

最後までやりきった男の背中がカッコいい。


蓬莱ハニー坂をスタートしてから……


約10時間半
走行距離 110.5km
獲得標高 4172m

僕たちの
六六甲達成


六甲最高。


達成感が凄い


今までで一番の達成感かもしれません。

瀕死の状態だと、達成感すら感じなくなってしまうので、この絶妙なズタボロ具合がベストオブ達成感なんだと思います。

なにより、なべさんが最高の表情をしていて、僕はとても嬉しかったです。

六六甲の余韻に浸りながら、食べるコンビニのパンは本当に美味しかった。



帰ります。

帰る!!!!

忘れてはイケません。
家に帰るまでが六六甲なんです。

家まで約50km…


…なげぇ



山頂からの下りが絶景。


街まで降りてきました。


武庫川サイクリングロードへ。


ド向かい風やわ


神様。
僕たちにまだ試練をお与えですか?


そんな神様のお陰で逆に楽しくなってきた僕。
※ホンマにドMかもしれん。


「僕。ホンマはもっと速いんや。キャハー!!!!」

と言い放ち、全力で走りだす通称「御堂筋ごっこで、なべさんを笑顔にしようと試みますが、


返ってきたのは、
満面の苦笑いでした。


街を抜けて。


淀川を通過。



そして、なべさんとお別れの時が…

赤信号の交差点。
僕達は互いの健闘を称え合い、アツい握手を交わします。

なべさんは

「マメチャンが居なかったら絶対達成出来なかったわ…ありがとう!!!!」

と言ってくれましたが、それはこっちのセリフなんです。


「六六甲したい!!」という僕の無茶を、受け止めてくれ、手書きの地図まで描いてくれた。
そして、一緒にプランを考え、「あーだ、こーだ」と話し合っている時から、

「僕たちの六六甲」

は始まっていて、最高にワクワクして楽しかった。


なべさんが居なかったら、
このチャレンジ自体が無かったんですよ。


本当にありがとうございました。





なべさんとサヨナラをし僕は………








信号が青にならない。


「信号のタイミング」と「話が着地するタイミング」を盛大にミスった僕達。


若干気まずい雰囲気が流れるも、それすらオモロかったです。


そして、僕は僕の町へと帰って行ったのでした。





pm7:35 無事に帰宅。

六六甲まとめ

今回のまとめです。

①蓬莱ハニー坂
逆瀬川
③裏六甲
④表六甲
・オマケの摩耶山
⑤再度山
⑥小部峠→六甲山頂

六六甲だけで見ると、走行距離 110.5km 獲得標高 4172m。

家から換算すると、走行距離207km 獲得標高4400mと、なかなかのボリュームでした。


初めての六甲山の感想ですが……流石は聖地。
綺麗なトイレ、自動販売機、コンビニ、カフェ、ごはん処、そして絶景。
サイクリングに大切なモノがバッチリ揃っていました。

ブログでは書き切れなかったのですが、山頂で出会い少しお話させて頂いた方々も暖かい人ばかりで、なんというか山全体のファミリー感があるんですよね。

頂上のトイレ前のベンチもいい感じで、知らない人とも話しやすい雰囲気があります。


「初めてヒルクライムをするぞ!!」って人にはどのルートもハードルが高いかもしれませんが、全てが揃っているので、安心してトライする事が出来ると思います!!


六甲最高!!!!


因みに、僕的には蓬莱ハニー坂が一番タイプです。



因みに、因みに、この日。
家へ帰ると妹×3&甥っ子がマイホームへ遊びに来ていて、妹1号が「おかえりー」と玄関に来てくれたのですが汗だくの僕を見て、

「汗ヤバすぎやろ…川入ってきたみたいなってるで。」

と、ドン引きされました。



そして、六甲山へ行って来た事を伝えると


「自転車で六甲山までいったん?!アホやろ……」


と、言われたので


「いや、六甲山行くだけやったら全然アレやねんけど、そっからがスタートやねん。」


と説明すると、僕の家族以外全員が顔を歪めていました。




六六甲を終えてから、約1ヶ月が経ちましたが、何とか最後まで書くことが出来ました。


安堵!!!!


この記事を書き終えてやっと「六六甲」を終えれれた気がしています。



読んで頂いた皆様。
本当にありがとうございました!!!!


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チャレンジの翌日、なべさんがInstagramで六六甲の投稿をしていたので、

「また、なんかチャレンジしましょう!!」


と、コメントすると……


「またチャレンジ…?え?…うん…」

と返事がきました。



それは
絶対やらんやつやん。

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