マメとニンジン

ロードバイクと僕

六甲山で4000m↑?!僕たちの六六甲チャレンジ!!!!中編。

前回の続きです。

六甲山の6ルートを1日で登り切る

六六甲チャレンジ

僕は「なべさん」というお兄さんと共に、このチャレンジを決行!!!!

しかし、一本目の蓬莱ハニー坂・二本目の逆瀬川ルートを終え、想定外のダメージを負ってしまいます。


そして…

「まだ、4本残っている」

という現実に絶望感を抱きつつ、三本目のルートへと自転車を走らせたのでした。

三本目!!!裏六甲!

三本目は裏六甲です。
なべさん情報によると、今回のルートの中で一番イージーらしく、一本目、二本目がヘビーだったのでここで休憩クライムという作戦です。


完璧だ


自転車を西へ走らせ、

am10:24六甲山ガイドハウス
へ到着。

ここの自販機で空になったボトルを満たす予定だったのですが、中へ入ると…


自販機が無い


「確かにこの辺にあったんだ!!なんで無いんだ?!あっれ!?おっかしいな…」


と、いうジェスチャーを交え、あたふたするなべさん。


そんな、なべさんを見たハイカーの方が

「自販機でしょ~?あれ無くなったんよ~」

と教えてくれ、

「ですよね~!!!!」

と、自分の脳が正常だった事に安堵するなべさん。


そして、近くにある自販機の場所を教えてくれたので、六甲山ガイドハウスを出ます。


外に地図があったので撮ります。
こーゆー地図好きなんです。

の様子を撮られる僕。


教えて貰った自販機でボトルを満タンにし、さぁ出発。


裏六甲のスタート地点まで下っていく中、工事用信号機を目にしたなべさんが、僕に呟きます。


「俺はね……登る時………この信号に引っ掛かればイイなと思っているよ。」




メンタルがキテいる





スタート地点に到着。

もっと下からスタートする猛者も居る様ですが、僕たちはここをスタート地点とします!!

スタート前にスペックを紹介しましょう。

裏六甲
距離 3.8km
獲得標高 262m
平均勾配 6.9%
(Stravaセグメント参照)


前編に引き続き、なべさん作のこの素晴らしい地図をフル活用させて頂きます。


am10:42それでは三本目!!
裏六甲スタート!!


なべさんからの事前情報で
「裏六甲はマジでつまんないよ」

と、聞いていたので覚悟していたのですが、全然イイ感じです。

派手さはありませんが、森に囲まれて落ち着いた雰囲気。


スタート直後、左手の駐車場?空き地?で、車からロードバイクを降ろしているご年配のアニキを発見。


こちらに気が付いたアニキは、こちらに大きく手を振ってくれたので、僕も大きく手を振り返しました。


裏六甲。素敵。



なべさんと色んな話をしながら、ゆっくりと登っていると…


あれは!!

あの工事用信号機です!!!!



しかし…



なべさんの願い
信号機に届かず


信号と同じぐらいブルーな表情に染まるなべさん。



そんな、なべさん、そして自分を励ます為、

「最初の長いキツイ二本終わったんで、ちょっと精神的に楽っすね!!!!」

等、思い浮かぶ全てのプラス要因を口にしていきます。




こういうツラく、長いチャレンジの時は

「楽になる事を諦める」

という事も大切やと思うんです。

もう、この登りはずっと終わらない。

それでも「やってやろうじゃないか」

という覚悟(開き直り)が決まると、精神的に楽になる気がするんですよね。




そんな持論をなべさんに話すと…


ノーコメントで遠くを見つめるなべさん。



どうやら
伝わらなかった様だ



一本目、二本目が長かった事もあり、あっさりと裏六甲を突破!!!

am 11:13


トイレを済ませ、六甲山ガイドハウス少し休憩していると、1人のサイクリストが登ってこられました。


さっき手を降ってくれたご年配のアニキです。


見た感じ、かなり息が上がっている…

「良かったらこっちどうぞ!」

そう言いベンチを譲ると…


「いやいや……ハァ…大丈…夫です!ハァ…」

とアニキ。



アニキのバイクを見てみると…
ヘッドチューブの所に

四つ葉マーク

のステッカーが貼られています。





この人好きだわ。



僕は思わず

「それ…ステッカー良いですね!」

と話しかけると、アニキは凄く笑顔になって

「これね!!もう歳ですからね!!」

「最初ここだけステッカー貼ってたんですけどね…こんなもん誰も気付いてくれへんから、後ろにも貼ったんですよ!!!!煽らんっとってな~!!!!ゆーてね!!!!」

と言うと、後に貼ったステッカーを見せてくださいました。

よーく見ると…
サドルバッグに自作のプレートをくっつけて、そこにステッカーを貼っているのです。


最高やん


話を聞くと自転車には20歳ぐらいから乗っているらしく…


自転車歴は60年



そう。



アニキはなんと!!
80歳!!!!


ベテラン通り越して、レジェンドです。


「ブログやってるんですけど自転車撮っても良いですか?!」
と聞くと、
「えっ?!僕も撮ってくれるんですか?!」
と最高のスマイルを見せてくれました。
てるてる坊主可愛すぎ。チェーン落ち等で手が汚れてしまった場合、このてるてる坊主で手を拭くらしいです。天才。


80歳になっても続けられる自転車
本当に夢がありますね



そして、僕たちは素敵なアニキとサヨナラし、次のルートである、


表六甲

へと向かったのでした。

四本目!!!!表六甲!

裏六甲のゴール地点から、更に西へ走ると「丁字ヶ辻交差点」へ到着。
ここが、表六甲のゴール地点です。

下っていきます。

めちゃめちゃ景色が良くて、かなり気持ちのいいダウンヒル

表六甲を走ると、先程「裏六甲はつまらないよ」と言っていた、なべさんの気持ちがわかる気がしました。


表六甲がステーキだとすると、裏六甲は筑前って感じです。ゴメンよ筑前煮。でも僕は君が好きだ。


信号でストップ。

果たしてなべさんの願いは、この信号機に届くのだろうか……



am11:43
スタート地点に到着。

スペックをご紹介。

表六甲
距離 4.7km
獲得標高 414m
平均勾配 8.8%
(Stravaセグメント参照)

場所はここです。

これを見る限り「十三峠ちょっと長い版」って感じですね……キツ…


では、四本目!!!!
表六甲スタートです!

マイペースに登っていきます。

暫く登ると…あの信号機です!!


なべさんの願い…
信号機に届いた!!

信号機でストップしたお陰で、だいぶHP回復しました。


登り再開。

結構登って来ました。

時折、神戸の街がチラッと見えてテンション上がります。


この四本目からツラさが一段階上がり、会話が明らかに少なくなる僕たち。


集中して登っていきます。

しかし!!

ここで、腰に違和感が…!!!!


去年の12月。
僕はぎっくり腰になり約10日間、何も出来なかったんです。

アレが再来するのか?



もし、腰が爆発してしまえば

THE END


六六甲チャレンジどころでは無いのです…


なんとか、腰に負担を与えないポジション、ペダルの回し方を探る中、「この事実はなべさんに伝えておこう」と、話しかけます。




「なべさん!僕ちょっと腰ヤバ








なべさんがいない




僕が腰と戦っている間。
なべさんも色々戦っていたのでしょう。


表六甲はカーブが多く、なべさんの姿を確認する事ができません。


なべさん!!!!お先に失礼します!!!!


なべさんにテレパシーを送り、「腰を早く休めないとヤバい」という一心でゴールを急ぎます。


腰は最悪ですが、景色は最高。


そして、一足先に表六甲ゴール!!!!
すぐさま自転車から降り、身体を伸ばしながら、なべさんのゴールを待ちます。

いや、危なかった……。


pm12:33

なべさんゴール!!!!


目を隠していますが、相当キツそうな表情のなべさんでした。


記念に撮って貰います。


表六甲キツかた!!!!



四本目、表六甲を終えかなり消耗した気がします。


しかし!!!!

この次は僕が一番楽しみにしていたハッピータイム!!!!


摩耶山へ絶景を拝みに行くのです。


っししゃぁぁあ!!!!

絶景の摩耶山へ!!

摩耶山の掬星台へ行きます。

表六甲のゴール地点「丁ヶ辻交差点」を西へ向かい、「神戸市立六甲山牧場」を左折!!

奥摩耶ドライブウェイへ入ります!!

目的地の掬星台までは3.64km。
平均勾配は0.1%なのですが、アップダウンな0.1%なので平坦ではありません。


地味に獲得標高を重ねます。


しかし、僕たちを待ち受けるのは絶景!!!!
ズタボロなおっさん二人ですが、ニヤニヤしながら、遠足気分で走って行きます。



pm12:55 到着です。

掬星台!!!!

自転車を押しながら、絶景ポイントへ歩きます。



これは!!


素晴らしいわ


なべさんに撮って貰いましたが、なんだかオネェなポージングになってしまった僕。

これはきっと疲労のせいですね。



マジで景色最高です。


展望台の説明プレート

"まるで手でえそうな景色"というのが掬星台のという名前の由来らしいですね。

あらロマンティック


写真を撮ったり、なんやかんやしていると…

・お父さん(40歳手前ぐらい)
・姉(小3ぐらい)
・弟(小1ぐらい)

という三人家族が出現。

お父さんが僕たちに声をかけて下さいました。



お父さん
「自転車でここまで登って来たんですか?!」




僕&なべさん
「そうです!」



お父さん
「自転車で!!!!登って来たんやって~!!!!!!!!」




子供達

「え~!!!!!!!!」



キラキラした目をして子供達にそう伝えると、100点の反応を見せてくれる子供達。

そして、お父さんの興奮は加速していきます。




お父さん
「あの下から登って来たんですか?!」



僕&なべさん
「そうです!!今日色々登ってて、そっちとそっち方面からも登りましたよ!!!」



お父さん

「いっぱい登ってるんやって~!!!!!!!!」




子供達

「えぇぇ~!!!!!!!!」




子供達のテンションをブチ上げにかかるお父さん。



僕&なべさん
逆瀬川ってわかります?宝塚の方なんですけど、そこら辺から最初上がってきたんです!」



お父さん

「宝塚からきたんやってぇえ!!!!!!!!!!!!」




子供達

「ぇぇえええええ!!!!!!!!スゴー!!!!!!!!!!!!」








何なんだ、このコール&レスポンスは…
めっちゃ気持ちエエやん





そして僕は、自分の疲れきった猫背鳩胸へと変わっていくのを感じました。




ありがとうお父さん。
そして、子供達。




記念撮影するなべさん。




ホントに仲のイイ
めっちゃ素敵な家族でした



去り際、姉がお父さんに

「お父さんも自転車やったらいいやん!!」

と提案すると、お父さんは


ピナレロとかデローサとかめっちゃイイ自転車やねんで?!お父さん、そんなイイ自転車プレッシャーに負けて乗れへんわぁ…(笑)」

と言いながら、去って行かれました。




僕は、この場に及んで

「デローやねんけどなあ」

と、心の中で呟いてしまった自分に、ビンタしてやりたい。





ラスト二本。

素敵な家族との出会いで、

もうここゴールで良くない?

ってぐらいにホクホクに仕上がってしまいましたが、僕たちはやるんだ。


六六甲を!!


掬星台の余韻に浸りつつ、僕たちは次のルートへと自転車を走らせたのでした……





続く。



最後まで読んで貰いありがとうございました!!!!!!!!
次回ラスト!!!!

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