マメとニンジン

ロードバイクと僕

初心者×ビワイチ後半戦❗リベンジロングライド❗(過去編)


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後半戦スタートです!

あぢかまの里を出発した僕でしたが

前回の経験でハンガーノックにビビりすぎた結果、多目に用意していた補給食も残り1本になっていました。(100kmで4本は食べ過ぎですかね?)

なので、あぢかまの里の近くのセブンイレブンで補給バーを4本買います。

inバー プロテイン バニラ (12本入×1箱)

ソイジョイ 12本 11種類 各1本ずつ スコーンバー プレーン入り + お楽しみ1本 アソート

 

計5本のバーをポッケに詰め込みます。

ポッケにいろんなもの詰め込んでいると

小学生の頃を思い出します。

あの頃は何でもかんでもポッケに詰め込んでました。

ゲームボーイ、エアガン、ハイパーヨーヨー、いい感じの石ころ、拾ったバネ、etc…

 

そういえば、友達でゲームボーイカラーをポッケに入れたまま、うっかり川に入ってしまい水没させた子がいました。

しかし、なんとドライヤーで乾かしたら復活したらしいのです。

まさに奇跡です。

 

 

 

おっと、話がそれてしまいました。

 

 

 

セブンイレブンを出発しどんどん進んで行きます。

今まで頻繁に見かけたローディーさんの姿が全く見当たりません。

「そんな事もあるだろう」と気にせず進んで行きます。

ローディーさんが居なくなった代わりにトラックが頻繁に通り過ぎる様になりました。

路肩には反射板か車のガラスか、何かの残骸が散らばっています。

両サイドが山で、「果たしてこれはビワイチなのか?」という雰囲気がプンプンします。

まぁ、薄々は気付いていましたが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     道ミスっとる



危うく日本海へ辿り着く所でした。

気を取り直し、来た道を引き返します。

 

 

まぁー、この道はジャリジャリでした。

 

 

 

 

ミスった交差点まで戻り正解のルートを取り戻します。

どうやら、セブンイレブンを出発して直ぐ間違えていた様です。

暫く進むと、本日二回目?の坂のおでましです。

だが、ここも臆する事なくグングン登って行きます。

 

 

ズンズクズンズク行きます。

 

 

何のこれしきー!

 

 

 

フニャッ

 

 

ん?

 

 

 

 

 

 

自転車の反応が悪い…

 

 

 

 

 

 

 

まさかこの感覚は…

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

    パンクしとる(゜∀。)


琵琶湖のてっぺんでパンクです。最悪です。

一瞬目の前が真っ白になりました。

 

落ち着け、大丈夫だ!!

そんな時のために予備のチューブと、co2インフレーター(2本)を用意してあるのだ!!

 

 

不幸中の幸い、歩道が広かったので端に寄りサッと自転車を裏返します。

そして、後輪を外してチューブを入れ換えます。

タイヤをチェックすると、さっきの散らばってた反射板っぽい破片が刺さっています。

 

 

 

「道間違えへんかったらパンクもしてなかったやん」

 

 

 

不幸は連鎖するものです…

 

 

 

 

 

一人であたふた修理している横をローディーさん達が

 

    ゆーっくり

 

通り過ぎて行きます。

そう、ここは坂の途中なのです。不幸中の不幸です。

「僕の横通過タイム」がめちゃ長いのです。

 

ローディーさんの視線が僕の心拍数を高めます。

 

そして、ガチロード兄さん2人組が僕を見て小さく呟きます。

 

 

    「うわ、大変やなぁ…」

 

この時は心が折れそうになりましたが、なんとか作業を続けます。

 

 

初Co2インフレーターですが

 

プッシュ式と言うタイプで、アダプターをボンベにセットし、タイヤのバルブに押し込むだけとの事です。

 

 

しかし、一刻も早くこの場から立ち去りたいと言う焦りで、僕は完全にテンパっていました……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     プシューーーー!
 

 

勢い良く吹き出す白い煙

ビックリして一瞬ブレる知らないローディーさん

天を仰ぐ我

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      失敗した
 

 

チューブの中に入って行くハズの、co2は白い煙と共に空気中に消えた…

いや、ランプの精ジーニーでも出てくるんじゃないかと思いました出てきて欲しかった。

 

 

 

だが、落ち着けco2ボンベはもう1本ある。

慎重にやるぞ。

替えのチューブはこれ一本。

 

一番最悪なパターンは空気を入れすぎてチューブを破裂させてしまう事だ。

(※思い切り入れてしまって良いことをあとで知った)

 

しかし、臆病になりすぎるとまた空中拡散してしまう可能生がある。

 

サッと差し込んで良いところでサッと外す!

さぁ行くぜ!!!

 

 

 

 

 フンッ!

 

  シャーャー!!(またも噴き出す煙)

 

   フンッ!(パワーで押さえ込む)

 

     シュー(入った!)

 

      プスっ。(そして抜く!)

 

 

 

 

 

 

言いたいことは山ほどあるが、掻い摘んで言うと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      失敗した
 

 

  

 この場面で失敗をしてしまったのだ

         終わった

中途半端に入った空気圧…

走れない事は無いが明らかに足りてない…

あと100km程道のりは残っているのです…

 

一旦全てを忘れ、遠くを見つめます。

 

トレックに乗った優しそうなロードおじ様が

「大丈夫ですか~」

と声をかけて下さるが、いろんな感情が混ざり

 

 

「はいぃ~」

 

 

と良くわからない返事をしてしまった。

マイバイクの後輪の空気圧と同じぐらい中途半端だ。

 

 

 

友にレスキュー電話しようかと悩みましたが

まだ、終わった訳ではない。

 

 

一人でやれるとこまでやろう。

 

恐る恐るGoogleマップ自転車屋さんを検索します。

 

 
     あった!
 

 

ここから約10kmぐらいの所に発見!

リム打ちパンクに気をつけてゆっくり行けば大丈夫!

そこで、パンパンに空気を入れて貰おう!

 

そうと決まれば出発です。

 

 

ビワイチで一番気持ちの良いスポット(僕的に)海津大崎(西浅井マキノ線)を時速15キロぐらいで進みます。

逆にゆっくり景色を楽しむ事が出来ました。(ポジティブ)

 

 

そして自転車屋さんに到着しました。

昔ながらの町の自転車屋さんって感じで住居の一階でやってるスタイルです。

誰も居なかったので声をかけます。

 

 

「すいませーん」
 

  

 

「あん?」


奥から70代位の店主さんらしき人が顔を出しました

 

 

 

「すいません、空気入れを貸して欲しいんですが。」
 

 

 

店主

「そこにあるやろ。」
 

 

想像してた以上に強いのが来ましたが、怯んではいけない。

この手のおやっさん

  • 目を合わせない
  • 小さい声で話す
  • モジモジする

はNGなのだ!(僕の経験上、独断と偏見ですが)

こっちも堂々と受け答えしないと!

 

 

「あっ!これですね!?ちょっと借りていいですか??」
 

 

 

店主

「使いーな」
 

 

「ありがとうございます!」
 

 

いやー、一時はどうなる事かと思いましたが

無事空気入れを借りる事が出来ました。

店主さんは黙ってこちらを見てるだけなので、とっととパンパンに空気を入れてお礼を言い、サッとクールに店を出よう。そうしよう。

さてさてー…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「これどうやって使うねん」

危ない危ない、心の声が漏れそうになりました。

 

形は普通の空気入れなのですが、バルブを突っ込んでからパチンと止めるレバー的な部分が無いのです。

そのまま突っ込もうとしても全然入らんし…

 

 

 

そうか、このネジを緩めて、先っちょをと

 

 

店主

「何しとんねん!!!!」
 

 

「えっ( ゚□゚)」

 

 

店主

「そんなんするんやったら、もう貸さへん!!!それ一回外して直すんめっちゃ苦労したんや!!」

 

 

 


  それだけは勘弁して欲しい
  空気入れは絶対に貸して欲しい
 

 

「ごめんなさい!これどうするんですか?僕が持ってるやつとちょっと違うんで…」

 

 

 

店主

「そのまま入れるだけや!固いけどな!」

 

 

 

「めっちゃ固いっすけど、大丈夫すか?」

 

 

 

店主

「大丈夫や!やってみ」

 

 

めちゃくちゃ固かったのですが無事入りました。

ポンプを押し込み空気圧を示す針が無事にあがってゆきます。

そして、高空気圧への幸せを噛み締めます。

 

 

店主

「抜くときも固いから、手怪我せんようにな」

 

 

 

 

      優しい
 

 

店主さんは優しい人でした。

 

 

 

その後パンクしてしまった話や、この辺の地域は今日祭があって、などのお話をしてからお店を後にしました。

 

店主さん本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

さぁ!復活です!


メンタル的には無駄に40km走った位のダメージはありましたが、もうやるしかありません!!

 

 

 

軽快に走って行きます。

軽い!なんてスムーズに進むんだ!!

再び、高空気圧への幸せを噛み締めます。

 

 

 

余裕があればマキノのメタセコイヤ並木スポットに寄り道しようと考えてましたが。

言うまでもなくパスです!

 

 

南草津へまっしぐらです。

 

 

 

まぁーこっからがキツかった…

肉体的、精神的疲労もありますが、

なによりこの琵琶湖の西側は景色がほとんど変わらないのです。

無限ループしてるんじゃないかと錯覚します。

そして、何故か宇多田ヒカル

Can You Keep A Secret?」も脳内で無限ループします。

 

「秘密守れる?」

 

僕は誰に何の秘密を守って欲しかったのか…

いや、誰に何の秘密を託されたのか…

 

道を間違えた事か?パンクした事か?

休憩のタイミングを見失ってる事か?

 

 

 

そう

休憩のタイミングを見失っていました。

 

休憩はこまめに入れた方が後々助かる事は勉強済みだったのですが

「次止まって休めそうなベンチか自動販売機があれば休憩しよう」

と思いつつも、いざ発見したら

「早くゴールしたいし、まだ余裕だからもう少し後でもいいかな?」

となってしまい

 

「いよいよ本当に休憩しよう!」と思ってからは、なかなかいいスポットは見つからないものです…

 

 

なので

そのまま進みます。

 

 

 

 

13時31分

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白髭神社到着。

なんじゃかんじゃと時間ロスはありましたが、いいペースではないか?!

 

 

そして…

向かい側の神社の方に、念願の自動販売機がっ!!!

その横で、腰に手を当てコーラを一気飲みするロードおじさん

 

 

なんて旨そうなんだ……コーラ飲みたい。

 

しかし、交通量が多くなかなか渡る事が出来ません。

渡った後も、またこちら側に帰って来ないといけません

 

 

 

 

メンドクセェ!
 

そのまま進むことにしました。

 

 

少し走ると

一眼レフカメラが入ってるのかな?的な肩掛けカバンを背負った「カメラロード兄さん」に追い付いたので素早くクールに追い越します。「こんにちは」を添えて。

 

 

が、抜かされたのが嫌だったのか、再び追い越してくるカメラロード兄さん…

 

元々追い付いたので、僕より少しペースがゆっくりなのですが

人に嫌な思いは極力させたくないので暫くついて行く事にします。

 

だが、僕は声を大にして言いたい

「我!南の地より此処まで来た!そなたを負かしたいのではない!自分のペースで走りたいだけなのだ!道を譲っては貰えないだろうか!」

と!

 

言えないので、ついて行きます。

 

 

 

しかし、1分毎ぐらいにベスポジからズレたカバンを直す動作が気になってきた。

 
果たして両手放しで直す必要があるのだろうか?
 

否!

答えはノーである。

 

 

これは両手放しが出来なかった僕の歪んだ考えかもしれませんが

 

「俺こんなに余裕で両手放し出来るんだぜ?」

 

と言わんばかりの表情なのです。(顔は見えませんがきっとそうです)

チラチラこっちを伺ってくる感じも気になります。

 

気になりだしたら最後です。

両の手がハンドルから離され、カバンを直す度ストレスが溜まっていきます。

 

 

もうそれやめてくれぃ!先行くわ!

 

 

弱った体にムチをうちフルパワーでスプリントします。

だいぶ離れた辺りで、ようやく自分のペースに戻します。

 

さようならカメラロード兄さん。

次合った時はリュックタイプで頼む。

そして、自慢のカメラで僕とマイバイクを撮って欲しい。

 

 

 

その後交差点で信号待ちしてると、左折した先に自動販売機が!!!!

 

迷わず左折し自動販売機へ向かいます。

まずは、お茶をボトルに補給して念願のコーラを

 

コーラが無ぇ!!

 

仕方ないので、腰に手を当て他の炭酸飲料(チェリオダイドーだったハズ)をがぶ飲みします。最高だ。

 

 

 

休憩もそこそこに先を急ぎます。

 

 

残り距離は約35km。

いよいよゴールに現実味が出てきました。

ここまで走ってきた達成感が込み上げてきます。

 

休憩を挟んだ為カメラロード兄さんとの再会の心配がありましたが、再会することは無かったです。

何故だ…多分ルートは一緒なハズ…

僕の幻想だったのか?

 

 

 

カメラロード兄さんに代わり、前方には

ビアンキに乗り、ライオンなんちゃらと書いたチームジャージを着た「チェレステライオン兄さん」が走ってます。

先ほど同じジャージを着た兄さんがいたので、同じチームの人なのかな?と思いつつ、ペースがいい感じなのでついて行きます。

 

そして

チェレステライオン兄さんのお陰で琵琶湖大橋まで来ました!!

ありがとうチェレステライオン兄さん!

兄さんは琵琶湖大橋方面へ颯爽と走って行きました。

 

※後で解りましたがチームジャージではなくカペルミュールのジャージでした。

 

 

 

もうこの戦いも終盤です。

両手はやられ

肩はコリっコリ

お尻は既に5回は終わってます。

痛くなってはマシになるのを繰り返し、

今はもうずっと両座骨が青タンかって程の痛みです。

座骨以外の使ってないお尻の部位を使う為に、斜めに座ったり色々工夫してみましたが、全ケツを使い果たし再び座骨に原点回帰しました。

 

 

そしてついに、、、、、

 

 

近江大橋まで来ました。

もう気分はゴールです。

 

 

本来のフルビワイチは近江大橋よりさらに南の

瀬田の唐橋

という橋が起終点らしいのだが、今回は近江大橋を渡るビワイチを予定してました。

厳密に言えばフルビワイチでは無いのですが、ほぼフルビワイチと言うことで暖かく見守って貰えると幸いです。

 

 

近江大橋を渡ってゆきます。

ゴールに相応しいロケーションです。

 

「俺琵琶湖一周回ってきて反対側から戻って来たんやで」

と心の中で自分を称えます。

それはもう、超ドヤ顔だった事でしょう。

 

そしてイオンモールを越えマイカーへ向かいます。

 

友が鍵を持ってるので信号待ちのタイミングで連絡をします。

 

 

「帰ってきたでー!」

 

「ごめん!今イオンに来てんねんけど、どうする?そっち戻るんはもうちょっと時間かかりそうやけど、鍵取りにくる??」

 

「あー、行くわ!じゃまた連絡する!」

 

 

 

しまった…イオンを越える前に連絡をすればよかった。

さっと引き返します。

 

イオンで友と合流すると話したいことが滝のように流れ出て来て、自分がよっぽど孤独だった事を知りました。

 

そして、後で合流し銭湯とご飯へ行こうと約束をして、イオンへ戻って行く友を見送りました。

 

 

 

鍵を貰うのを忘れた

 

 

話すのに夢中で当初の目的を忘れていました。

慌てて電話をかけ、再び出てきてもらい鍵を入手。

友も完全に忘れていた様だ…

 

そして無事に

 

 

 

 

 

 

ビワイチゴールしました!!!!
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あー長かった!

やり遂げられたのだ!

 

運転席のシートに座り落ち着くと、達成感よりも、疲労と安堵が強かったです。

それと、暫く自転車に乗りたくないなと思いました。

 

その後、友と銭湯へ行き湯船につかるとマジで逝きそうになりました。

 

 

今回のライドで解った(決めた)こと。

  1. 休憩のタイミングはあらかじめ決めておく
  2. ロングの時はチューブ2本持って行く
  3. インフレーターはネジ式に買い直す
  4. 次のビワイチは時計回りで走る
  5. 琵琶湖の西側は精神と時の部屋
  6. 「暫く自転車に乗りたくないな」と思ってても寝て起きたら、また乗りたくなる

 

 

いい経験でした!

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