世界に一つの自作サイコンマウント再び!!!!DIYの域を越える!!!!
あれから、約8ヶ月!!!!
再び、自作サイコンマウントを製作しましたので、記して行きたいと思います。
プロローグ
初代自作サイコンマウント「ターミネーター」の記事内で僕はこう書いています。
"穴のピッチはDEDA SUPERZEROのステムに合わせる為、今後ステムを別の物に交換したら使えないと言う、男気設計です。
なーーーに、ステムを違うものに変えたらまた作れば良いのさ!!ハハッ!!"
「また作れば良いのさ!!ハハッ!!」
と調子に乗っていた僕ですが、先日ステムを交換した際、「一から作るのはめちゃめちゃ面倒くせぇな!!!!」となり、取り付け出来るようにボス(チョボ)を削り、穴を広げ、ターミネーターをマイナーチェンジしたのでした。
↓詳しくは↓
ステム交換!!ワンバイエス スージーステム!!!!! - マメとニンジン
その後、ターミネーター1.5を問題なく使用しており
と思っていたのですが、元々ターミネーターの設計ミスも気になっていた&重量が激重&有言不実行感がモヤモヤするので、
と、重い腰を上げ制作に踏み切ったのでした。
設計
ターミネーターの設計を元にざっくりと図面を制作!!!!
まぁ汚ねぇですがいいでしょう。
メモ程度の役割なので、いいんでさ。
ちゃんとした図面は頭の中に入っているからね。
※前回それで失敗したんやろがい。
ターミネーターは、裏のGOPROマウントにレックマウントのパーツを使っていましたが、今回は更なるグレードアップさせるべく一体型に削ってみる事に!!!!
「出来るのか俺」とちゃうねん!!!!
強い気持ちで行くねん!!!!
※知らない人は「さや香」とググって下さい。
制作スタート
A2017(ジュラルミン)
コイツを料理します。
前の記事でA7075(超超ジュラルミン)を使うと言っていたのですが、突然目の前に丁度いいサイズのA2017(ジュラルミン)が舞い降りてきたのでこれで行きます。こいつで充分です。
ターミネーター同様、マシニングセンタという工作機械を使って削り出して行きます。
こんな機械です。
めちゃめちゃカッコいいムービーですな。
Step1(ステムのマウント部を削る)
まずは、全長を決め、材料を立てて掴み、こう削ります。
この後の状態の写真を撮るのを忘れたため次へ進みます!!!!申し訳ねぇです。
Step2(輪郭を削る)
次は、輪郭部を削って行きます。
ターミネーターのプログラムを少しイジります。
ここで、僕は思いました。
「折角作るのだから、市販で売っていない様なヤツにしたい!!!!」
「いや!!!!……猫耳は女子ウケを狙った感がアレだ!!やめておこう!!そもそも僕は犬派だ!!!!」
角度を変えて。
もう、この時点でイイモノが出来る気がしてきて、僕のテンションは早くも最高潮に!!
Step3(裏側を削る)
真ん中にGOPROマウント用のボスを残し、裏を削ります。
無事完了です。
少しでも強いマウントにする為、隅部にR(丸み)を付けます。
このRを付けることにより応力集中を避ける事が出来て、折れにくくなるのです。
↓応力集中について興味のある方はこちらをチェック!!!!非常に解りやすく説明されています。↓
応力集中による破壊
Step4(GOPROマウント部を削る)
GOPROマウント部を削ります。
この四角を丸にして、真ん中に穴を開け、下の方だけM5のタップにします。
プログラム的にはこんな感じです。
実際はこうなります。
次はGOPROマウントの溝を掘ります。
プログラム的にはこうです。
寸法的にはざっくりこんな感じです。
実際にオスのGOPROマウントを嵌め込み、チョイキツぐらいを目標に少しずつ溝を広げて行きます。
オス側のマウントが、奥まで入っていないのがお分かり頂けますでしょうか?
これも計算通りなのですよ。フフフ。
Step5(表面を削る)
これがラスト!!!!
先ほどの真裏側の実際にサイコンを取り付ける部分を加工して行きます。
こんな形状にしていきます。
この行程が終わると完成なので、とりあえず先に完成形をバン!!と出してから、内容を説明したいと思います。
出でよ!!!!ニューマウント!!!!
最高やん?
角度を変えて!!!!
ターミネーター同様、レックマウントの補充用パーツを使うので、コイツを取り付ける為のM2.5のタップを開けました。
そして、Step4で「マウントが、奥まで入っていない」と言っていた伏線をここで回収!!!!
表側から溝を掘り、裏側の溝と繋げます。
これによりマウントが奥まで入るという寸法なのです!!!!
この設計により、全体としての厚みを少しだけ薄く出来るので、よりスタイリッシュに仕上がるだろうという目論みです。
両サイドの穴にも理由があります。
サイコンを回してカチャっと嵌める際、画像矢印の部分が少しだけ奥へ動きます。
その際の干渉を防ぐための穴なのです。
ほんの少しだけの干渉なので、穴ではなく深さ1mm程のザグリでもよかったのですが、雨などの水分が溜まってしまうのは良くないので、貫通穴にしました。
仕上げ
無事完成したニューマウント!!!!
今回のマウントはここで、終わりません。
前回のターミネーターはSUS304(ステンレス)だった為、腐食の心配が無かったのですが、今回はA2017(ジュラルミン)。
強度はあるのですが、酸化しやすく、耐食性に難があるのです………
アルマイト処理をします。
アルマイト - Wikipedia
金属加工に色んなパイプを持つ知り合いにアルマイト処理を依頼しました。
気長に待つ事約二週間。
2!!
1!!!!
カラーアルマイトで赤にしました!!!!
色んな色にする事が出来るのです!!!!(紫も悩みました。)
角度を変えて!!!!
裏側!!!!
真上から!!!!
業者クオリティーじゃね?
想像していたより、ハイクオリティに仕上がってしまい僕は驚きを隠せません!!!!
新旧マウントを並べてみます。
裏です。
前から。
前から見ると、全体としての厚みが薄くなった事が解りやすいですね。
折角なので外で撮影してみました。
サイコンを付けてしまうと、ツノとか全然解りませんがジコマンなので、いいのです!!!!
サイコンを外して。
下から。
最後に
制作するまで面倒だったのですが、いざ制作を開始すると、めちゃめちゃ楽しかったです。
頭の中に有るものを形にしていくのは、ロマンが溢れています。
結果としてターミネーターの三倍は軽くなりました!
GOPROマウントに装着したキャットアイのマウントもズレルといった事も無く、大成功です!!!!
そして、このマウントの名前ですが、赤いボディーにツノと言うことで、
にしよう!!!!
と思っていました。
しかし、このマウントを4歳の長男に見せた所
バットマウント
バットマンって、バットシグナルとか、バットスーツとか、バットモービルとか、すぐバット○○って呼びますやん?
もしバットマンがこのマウントを装着してたら、絶対バットマウントって名前にすると思うんです。
関係無いですが、バットマンってめっちゃエアロなロードバイク乗ってそうですね!
次作るとしたら、もっとバットマンに寄せた真のバットマウントを目指そうと思いました。